医療脱毛クリニック選びでガッカリしないために

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

今でこそ脱毛はポピュラーな美容術として普及していますが、20年ほど前は、とても現在のような流行は予想できませんでした。
マスコミでも「施術が痛くて拷問のよう」「勧誘がしつこい」「肌のコンディションがかえって悪化した」などと悪い評判ばかりが取りざたされ、世間的な印象はお世辞にも良好とは言えなかったのです。

ところが今やローティーンの女の子でも施術に通う時代。時代の変遷を感じざるを得ません。

ますます脱毛希望者は多くなっていますが、脱毛をする場所は限られています。脱毛サロン、そして医療クリニックの2ヶ所です。

かつてはテレビCMなどの影響でサロンに行く人が圧倒的に多かったのですが、近年では医療クリニックのメリットも認識されつつあり、どちらを選ぼうか迷う人も少なくないようです。

そこで、このページで医療脱毛クリニックの情報を紹介することにしました。
その利点・難点、脱毛技術の特徴、そしてクリニックを選ぶ時のコツなど、役立つ知識を色々と述べていきます。

クリニック脱毛の特徴とは?

クリニック脱毛の特徴
毛の性質を熟知したプロが脱毛をおこなっているのは、今のところサロンと医療クリニックだけです。もしクリニックと契約するなら、その特徴を知っておいた方がいいでしょう。

1)レーザー技術を応用した施術

特殊な光線を肌に当てて脱毛する点では、サロンもクリニックも同じです。しかし、クリニックの場合、レーザー光線を用いるところが最大の特徴です。

レーザーによるムダ毛処理の可能性に気づいたのは、ハーバード大学ウェルマン皮膚研究所のロックス・アンダーソンとJ・A・パリッシュです。彼らが1983年、雑誌「サイエンス」に掲載した「選択的光熱凝固理論」は、古代からの長い歴史を持つ脱毛の世界に革命を起こしました。

それまでメインだった脱毛方法は、使い捨ての電極(プローブ)を使った「美容電気脱毛」(別名「ニードル脱毛」)でした。これは「電気分解脱毛法」というもので、1875年にアメリカの眼科医チャールズ・E・ミッチェルが考案したもの。電極を通して毛根に直流電流を通し、毛を作り出す器官を凝固化します。

その後、ポール・N・クリーという人物がこの方法を一般に広めますが、なにしろ手作業で小さな毛穴に電極を差し入れていくために時間と手間がかかり、それだけ料金も高くなってしまいます(例えば、両脇を脱毛するだけでも20万円になります)。
しかも微弱とは言え、電流を通すと毛根に激烈な痛みが走るため、顧客もかなりの忍耐を強いられます。

この状況を魔法のように一変したのが、レーザー脱毛の登場でした。

レーザー脱毛は、肌に向けてビームスポットからレーザー光線を射出し、毛髪に3%含有されているメラニン色素に働きかけます。通常の光線と違ってレーザーは単一の波長を持ち、ずば抜けた強度の高さが特性です。
光が広がっていかず、照射された方向に真っ直ぐに進みます。また狭い部位に集光することができるため、その威力は凄まじいものです。

そしてもうひとつ大切な特徴は、波長に合わせて特定の色だけに反応する、というところ。つまり、黒、赤、青といった色を持つ物質にレーザーを発射すると、それだけで大きな損傷を与えられる、ということです。

脱毛においては、黒にのみ作用するように媒質・光学素子によって波長を700nm〜1000nmに変更。周辺の細胞には損害を与えないため、肌への直接の照射が可能です。

メラニン色素にぶつかったレーザーは65度〜70度ほどの高熱を生み出すのですが、この高熱が発毛を促進する毛乳頭、毛母細胞といった組織を損傷し、ムダ毛が伸びないようにするわけです。

施術自体は、波長を調整してレーザーを射出するだけ。射出口であるビームスポットの直径はわずか数mmですが、1回の射出は100分の1秒しかかからないため、素早い施術が可能です。
美容電気脱毛のような面倒くさい手作業はいりません。

脱毛器の開発当時は、媒質としてルビーを使ったレーザー光線だけしか照射できませんでしたが、これは白人向けのもの。しかしすぐに黄色人種向けのアレキサンドライトが登場し、日本にも輸入されました。
現在はダイオード、YAGといった多種の媒質を用いたレーザーがそろっていて、部位や毛の質に合わせて選べるようになっています。

2)「永久脱毛」ができる

脱毛についてはその詳細が一般に広まっているとは言い難く、「マシンで1回施術すれば、その部位は一生ツルツルだ」と勘違いしている人までいます。

もちろん、それは間違い。毛を作り出す毛球部分は頑丈な器官で、1回の照射では多少ダメージを受けても機能は保たれたままです。

またムダ毛を完璧に処理するには、毛周期という発毛サイクルにあわせて何度も照射をする必要があります。施術のスケージュールは大体2ヶ月に1度。繰り返し施術するうちに毛が減っていき、ようやく脱毛が終了します。
施術期間は数年に及ぶ場合もしばしばです。

ちなみにサロンでも毛根にアプローチする光線を使いますが、その出力が低いために、発毛機能はあくまで一時的に止まっているだけです。施術から数年もすると、ムダ毛はまた生えてきてしまいます。

その点、医療クリニックでは破壊力の強いレーザー光線を照射するため、発毛機能が再生しない可能性が高くなっています。つまり、いわゆる「永久脱毛」ができるわけです。

3)マシンを操作できるのは医師だけ

上の項目でも述べましたが、サロンの脱毛方法はクリニックと共通する部分があるとは言え、マシンから射出される光の種類が違うためにレーザー脱毛とは呼べません。またパワーに関する限り、サロンの光線とレーザーとはかなりの違いがあります。サロンのスタッフに資格がいらないのも、光線の威力が弱いからです。

一方、レーザー脱毛は身体細胞を破壊する光線を扱うので、わずかな操作ミスでも重大な事故につながりかねません。そのためマシンを操作できるのは、万一のケガに対処できる医師に限られています。
もちろん、火傷などを治療可能な設備・器具もそろえてあるので、その点でも安心です。

医療脱毛のメリットとデメリット

メリットとデメリット

メリット

・医者が施術を担当するため、トラブルが発生しても十分な措置がとれる
・レーザーの脱毛効果が絶大なため、剛毛の人でも施術パーツを無毛にできる
・脱毛にかかる期間が短めで、サロンと違って施術の回数も少ない

デメリット

・格安なコースがそろっているサロンと比べると、料金が相当高い
・レーザー光線の痛みが一瞬とはいえ強烈で、施術を受けるのがおっくうになる
・毛膿炎、炎症といった肌トラブルが生じる怖れがある

脱毛サロンと医療クリニックの差について

脱毛サロンと医療クリニック
これまでも少しだけ脱毛サロンとクリニックの差を述べましたが、ここで相違点をまとめてみます——

施術費用

脱毛サロンは、かなり前から女性誌に派手な広告を載せていますが、そこには大きな活字で「今月のディスカウントキャンペーン」「お得なセットプラン」などと書かれています。これで分かるように、サロンの利点のひとつとなっているのは、その施術費用の安さです。

一方、クリニックは医療機関という制限もあって、料金が大きく値下げされることはほとんどありません。

ここで、脱毛サロンと医療クリニックの施術費用がどれくらいなのか、一覧にしてみましょう。

まずは脱毛サロンから。名前の知られたサロン20社の公式サイトから、部位ごとの平均料金を算出してみたところ——

・顔…41,033円
・うなじ…19,000円
・ワキ…16,833円
・背中(上下)…71,600円
・腕(ヒジ上)…47,800円
・腕(ヒジ下)…48,600円
・足(ヒザ上)…56,300円
・足(ヒザ下)…55,100円
・VIO…58,633円
・全身…164,700円

という結果になりました。

次に医療クリニックです。こちらも大手20院の平均費用を計算しました——

・顔…131,325円
・うなじ…57,250円
・ワキ…14,825円
・背中(上下)…91,917円
・腕(ヒジ上)…83,375円
・腕(ヒジ下)…82,500円
・足(ヒザ上)…108,750円
・足(ヒザ下)…100,500円
・VIO…67,975円
・全身…401,945円

こうすると、医療クリニックの施術コストがサロンよりはるかに高いことが一目瞭然です。
特に顔脱毛は極端で、クリニックの料金はサロンの3倍を超えています。

効果

サロンとクリニックでは違う脱毛方法を採用しているため、その効果にも相当な差が出ます。

現在、サロンの脱毛方法は4つほどありますが、その中で1番よく用いられているのがIPL脱毛です(光脱毛、フラッシュ脱毛とも呼ばれます)。

ワンショットで処理できる面積が広く、背中、腕、脚などの部位にはもってこいです。
照射出力も制限されているので、痛みもあまり強くありません。

さらに専用のジェルとクリプトンライトを使うSSC脱毛、バルジ領域をターゲットにするSHR脱毛とハイパースキン法など、それぞれ利点・難点がありますが、いずれにしてもその効果はあまり高くありません。つまり、「脱毛」といっても、あくまで毛根を一時的に弱める「抑毛」「減毛」にすぎず、ツルツルになったとしてもその効果は数年しか継続しないのです。

一方、医療クリニックのレーザーは比較にならない破壊力を備えていて、脱毛完了後は毛が再生する可能性が低くなります。

保証

保証に関しては、クリニックと脱毛サロンの間であまり差はありません。

十分な効果が出るまでいつまでも施術可能な「永久保証」、一定日数だけ有効期限を延長できる「期間保証」、一部の前金を中途解約時に払い戻す「返金保証」などは、クリニックとサロンの両方に備わっています。

ただ、条件や種類などに関しては各クリニックで大きく異なるので、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。

その他

クリニックとサロンの相違点に関して、意外に言われることの少ないのが支店(支院)の数です。

脱毛というのは、部位の全体がツルツルになるまで長い日数がかかります。
最短でも数ヶ月、さらに大掛かりなコースになると、数年間も施術を継続しなければなりません。

その期間中に、人によっては生活環境がガラリと変わってしまうこともあります。転勤・引っ越しがその代表的なものですが、転居先に契約したクリニックの支院がないため、前払いした費用がムダになるケースも出てきます。

ワキなら2万円以下ですむかもしれませんが、全身脱毛だと前払い金も最低20万円はするでしょう。転居先でもそれを活かしたいのは当然です。

有名サロンなら全国到るところに店舗があるため、引っ越し先でも前払金を活用できる可能性が高くなります。ところがクリニックは少規模なため、転居後は施術に通えないケースが多いようです。

ということで、もし転勤などの多い人が脱毛したいなら、北海道から九州、沖縄まで支店のある大手サロンを選んだ方がいいかもしれません。

クリニックの選び方 その注意点

注意点

施術の保証期間は?

一旦脱毛を始めると、設定された期間内に契約回数を終了させる必要があります。保証期間はパーツによって違いますが、2〜3年というのが普通です。中には5年というクリニックもあるので、多忙な人はそちらの方が無難でしょう。

リスクなど説明されているか?

脱毛は特殊なマシンを使うので、顧客にリスクを告げるのは医院側の義務です。公式サイトに、そのリスクがキチンと書かれているかチェックしましょう。

料金設定は?

料金設定が不明瞭なクリニックは、高い費用をごまかそうとしている場合があるので避けた方がいいでしょう。
総額でいくらなのか、ズバリ示している医院の方が安心できます。

医師の情報がきちんと提示されているか?

サイトに施術担当の医師の情報が書かれているか、あらかじめ確認した方が無難です。情報を提示しないクリニックは経営そのものがいい加減な場合があります。

医師自身がカウンセリングをやっているか?

施術するのは医師ですが、カウンセリングに関しては看護婦がおこなうクリニックもあるようです。
そんな態度は責任感のなさにつながるので、契約しない方がいいでしょう。

以上、医療脱毛クリニックに関して、色々な情報を紹介してみました。いかがだったでしょうか。

「施術コストが高い」「レーザーの痛みが強い」などの理由から医療クリニックを避ける人も少なくないと思います。
ただ、脱毛効果を1番に考えるなら、やはりクリニックのレーザー脱毛がおすすめです。

どうかこのページを参考に、自分にふさわしい医療クリニックを探して下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*